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日本のFuture Earthプロジェクト実例を紹介

セッションは合計18の発表で構成され、日本のFuture Earthプロジェクトの一つとして始動した「生物多様性と生態系サービスの持続的利用を目指したシステム横断型アプローチによる社会学・生態学統合研究の展開」(略称「TUNAGARI」、共同代表:北海道大学 仲岡 雅裕教授)についての発表や、地球規模で相互運用可能な情報共有データベースとしての活用が期待される「デジタルアース」に関する発表(中部大学 福井 弘道教授)など、学際・超学際の様々な視点から、Future Earthへの取り組みが紹介され、活発な議論が行われました。

地球研からは、安成 哲三(所長)と谷口 真人(教授・EF推進室室長)が、それぞれ「Future Earthのアジアでの展開について」、「アジア環太平洋地域における水・エネルギー・食料ネクサスの最適ガバナンス」と題して発表しました。  

「TUNAGARI」プロジェクトは、「Trans-System, Unified Approach for Global And Regional Integration of social-ecological study toward sustainable use of biodiversity and ecosystem services」の略称で、2014年に募集された「生物多様性と生態系サービスのシナリオ」分野において日本で採択された2件のベルモントフォーラムCRA(共同研究活動)の1つとして、2015年から2年にわたって実施されます。発表では、当プロジェクトが、アジア地域における生物多様性と生態系サービスの持続的な利用を実践するために、多様な分野にわたる社会経済学および生態科学の研究者の国際ネットワークを構築し、新たな研究課題、アプローチを提案することを目的とし、次の4つの課題に取り組むことなどが紹介されました。

  1. 高解像度生態系空間情報を広域スケールでの解析に利用するための方法論の確立
  2. 生物多様性・生態系サービスの変動に対する人間活動由来の負荷、および生物多様性・生態系サービスの利用に関する人間社会の意思決定方法における多重空間スケール依存性の検証
  3. 森林から海洋に至る生態系間のつながりが、生物多様性・生態系サービスの変動、および集水域の異なる場所に住む地域住民の意思決定に与える影響の評価
  4. 上記1-3 の成果を踏まえた上での、生物多様性・生態系サービスの持続的な利用を達成するためのシナリオ解析に必要な指標やモデルの開発

プロジェクトを通じ、アジア地域において、環境・経済動態に関する異なるシナリオ下での生物多様性、生態系サービスの変化の予測の精度が飛躍的に向上し、今後の国際レベルから地域住民レベルでの環境保全に関する意思決定に活用されることが期待されています。

DATE

May 24, 2015

AUTHOR

Future Earth Staff Member

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