第2回 Future Earth in Asia 国際ワークショップ: Research priorities and meaningfull engagement of stakeholders
本ワークショップは、以下の二重の目的で二日にわたり開催され、国内外から研究者、NGO、開発機関、研究助成機関、Future Earth関係者約60名が参加しました。
- アジアにおけるFuture Earthの役割やアジアにおける研究計画(Initial Strategic Science Plan for Future Earth in Asia)案についてステークホルダーと熟議し、優先課題に関する意見を収集し、より広いステークホルダーの参加を促すこと
- アジアのFuture Earthプロジェクトの設計において、ステークホルダーとの連携の原則と仕組みを模索する手がかりとすること
初日は、Future Earth暫定事務局長 Frans Berkhout教授がFuture Earthについて、続いてFuture Earth関与委員会委員長Robert Watson氏がFuture Earthにおけるステークホルダーとの連携について概要を説明、その後基調講演として、将来予想されるアジアにおける社会変化とその影響について開発、経済、都市化の切り口から発表が行われ、議論に向けて参加者がバックグラウンドを共有しました。
初日午後のセッションでは、アジアにおける研究計画案について、Monash University大学Michael Manton教授よる概要説明の後、以下の4つの分野について、アジアで進めるべき研究課題は何かを議論しました。
- Human interactions with climate and disasters
- Rapid economic growth and urbanization
- Safeguarding ecosystems and food, water and energy
- Governance, institutions and polices
議論は、8テーブルに分かれ4ラウンドにわたり行われ、Future Earth in Asiaが取り組むべき優先研究課題やリサーチクエスチョンが具体的に提案されました。
2日目は、様々な分野と手法によるステークホルダーとの協働事例が4例紹介され、さらにそれを手がかりにアジアにおける有意義な協働のための仕組みと原則について意見交換を行い、具体的な提案が行われました。
本ワークショップにより、アジアの研究計画(Science Plan)およびアジアにおけるコ・デザインの原則としくみについて、貴重な示唆が得られました。ワークショップの成果と手法の詳細については、報告書をご覧ください。
なお、本ワークショップは、総合地球環境学研究所(地球研)、日本学術会議、科学技術振興機構(JST)、社会技術研究開発センターRISTEXの共催により行われました。
DATE
February 1, 2016AUTHOR
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